« 今週はどこにも飲みにいってないの | トップページ | わたしの休日 »

トレーナーとしての本心

なんでこんなに不幸なんだろう。
なんで自分は産まれてきたんだろう。

家庭環境やいじめ。
そういうものが全部、

「生きることをストップしよう」

という気持ちにさせてしまうことがある。


一人では抱えきれない心の闇が、人にはあるのだ。







周囲に理解されない自分と戦う子。
なぜか?
それは、かわってるから。
周囲と違うから。

人は、かわっているものを怖がる。

群れをなしていたほうが安心だから。
隣の人が赤を着ていたら赤を着る。
自分の隣の人にも赤を着ていてほしい。

なぜなら、


安心するから。



どうせ理解されない、話しても無駄だ。
それは、勇気を出して話したとしても、欲しい言葉が返ってこなかったことが幾度となくなるから。
そうしていたら、いつの間にか人をあきらめてしまった。

唯一信じられる人がいる。
でもその人がいなくなったら自分は、死ぬことしか考えられなくなる。
だから生きていてほしい。

泣きながら言う。

「もっとちゃんとわかってほしかった」
そう聞こえてきたのは空耳?




かたや。
親の抑圧に苦しめられて育った子。
親の、もはや奴隷。
親は「自分」をだすことを望んでいない。
自分が思う通りの「コドモ」になってほしいから。
だからそのコドモはいつも仮面をかぶる。
親の期待に答えたいと思うから。
親に喜んでもらえる自分でありたいと思うから。

もう今ぐちゃぐちゃです。

そう言いながら、そのコドモは笑う。

なんで産まれてきたんだろうって死にたくなったこともあった。

そう言いながらやっぱり笑う。


泣き方を忘れたコドモ。






どんな人生を送ってきたとしても、その全部が表現には出る。
歌やパフォーマンスはわかりやすい。

でも、話し方、目、手や足の使い方も表現。


そう、言葉で説明しなくても人は「自分」を精一杯表現してるんだと思う。

それを、周囲がしっかりとキャッチしてあげる。


そうすると、その子の孤独は減るから。




私は今までの人生の中で、
自分のそういう弱いところ、キャッチしてもらったことはあまりなかった。
それは周囲の問題と言うよりも、私自身がわかりづらいし、なによりしっかりしていると思われるタイプだったから。

もし私と、もう一人となりに誰かか弱い子がいたら、私は間違いなく見向きもされないだろうと思う。




私がトレーナーをやり始めて1年ほどたったある日、
心に大きな闇を持つ子がレッスンにやってきた。
性転換をした子だった。
社会や家族とうまくやっていくのに必死で、今にもどこかにいってしまいそうだった。
その子は重度の鬱も抱えていた。

でも、音楽だけが生きる意味なんだと、一生懸命歌っていた。
それが、私には自分自身との戦いのように見えていた。

当時、トレーナーをやりはじめの私は、まだまだ未熟者で。
どうして良いかわからず一緒になって泣いたりした。
もし今また再会できたらもっともっともっと力になれたのにと、そう思う。

そしてまたある日、生徒さんが自ら命を絶ってしまった。
レッスンには月一回くらいのペースだった。
物腰の柔らかい子で、とにかくやさしい子だった。

3・11の震災の日にレッスンしたんだけれど、彼が帰ってから地震が起きた。
彼はわたしにすぐメールをくれた。
「未歩さん、大丈夫ですか?」

気をつけてくださいね。

それが最後のメールだった。
その数日後に彼は空にのぼってしまった。


どうしていいかわからなかった私に、事情を知る生徒さんたちはみんな、
「大丈夫ですか?」
「なにかあったら言ってください」
そう言ってくれた。

夜は寝れなかった。

そんなとき、唯一、

「一緒についていきますよ」

と言ってくれた子がいた。

彼とは一回くらいしか会ったことがない子なのに。
仕事を早退してついてきてくれた。

道中、ずっと話していた。
渋谷に戻ってきてからもお酒を飲みにいってそこでもずっと話していた。
本当に助かったし、感謝している。

そんな子は今となればソウルメイト。
大事な仲間にかわった。



今でも、その話をすると涙が出てくるような過去のはなし。
救ってあげたかった。
心の中でそうつぶやきます。

そして、探し出せばもっともっとある。


でも、悲しいからこそ、苦しいからこそそういう過去の日々に気づかされることはたくさんあります。


それは、


「嫌われても良い。なんと思われても良いから、あのときもっとこうしておけばよかった!と、後悔することをやめよう」



ということ。



マニュアルなんてない。

失敗だってするし、嫌われることもいっぱいある。

でも、「自分が伝える」と決めたことはしっかり伝えると決めました。

そしてそこにちゃんと責任を持つ。




明日どうなるかわからない。

誰でもね、笑っているから元気だなんて思わない。


今日、その瞬間に顔を見れたなら、自分の心に責任を持ってしっかりと向き合う。

いつまでも不器用な私だけれど。




トレーナーとしてお仕事をさせてもらっている私の、これが本心です。




もちろん。
どこまで出すかは関わり方によってかわってくるけれど。
まったく出さない時もそりゃぁもちろんあります。



とにかく私のトレーナーとしての本心です。



いつもそういう心で皆さんと向き合っています。



もっと自由に生きられるように。
もっと自由に歌えるように。


これからも一生懸命がんばらせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

☆京田未歩(pommy)さんと一緒に「ココログ(無料)」はじめよう☆

|